「SES やめとけ」「SES ブラック」などが検索ワードで出てくるくらい、
SESってあまり良い印象ないですよね。
でもそんな事もないんです!
今回は、これからエンジニアに就職・転職しようとしていてSES会社を迷われている方へ、
SESもそんなに悪くないですよ!
という話をします。
もちろんメリットデメリットはあります。
自社開発とSESを両方経験した者からの意見としてその部分をお伝えしますので参考にしてみてください!
炎上案件に当たる可能性がある?
まぁ、これは本当ですね。
というか私のSESとして一件目の案件が燃え盛ってました。笑
勤務時間について
9:00 ~ 18:00 が勤務時間なのですが、
普通に21:00 とか 23:00 くらいまで作業はしていました。
決してパワハラのようなものがあったわけではないですが、
とにかく勤務時間が長かったですね。
プロジェクトリーダーは4ヶ月家に帰っていないとか言ってました。
(1年の3分の1帰っていないということですね笑)
時間がかかっていた原因は、
- 上長が忙しすぎ
➡︎ 質問があっても誰にも聞けない - 色々管理が適当
➡︎ ソースコードの管理状況がカオス!! - アジャイル開発の現場で「とりあえず作って」の精神
➡︎ 実際に取り掛かると、ベテランが対応しても2週間かかる内容だった
アジャイルの現場はやっぱりある程度の開発力が求められるので、
慣れないと大変ですが自分の成長をすごく実感できる環境です。
自分が作ったものがそのまますぐ採用されるという事に最初は、
え、本当にこれで良いの?
って思うくらいスピード感がすごかったです。
ただ、あの場所はやばかった…。笑
最近のSESは、どちらかというと
基本的にみんな定時で帰るというスタンスです。
私のこの一つ目の案件は例外パターンなので、
ごく稀にこういう現場もあるんだなくらいに思っておいて頂ければと思います。
炎上案件エピソード1:環境構築が終わらない
まず初日は、
- 必要なツールのインストール、パスワードの設定
- ソースコードの準備
これらの環境構築を行います。
手順書として渡された一枚の紙に書いてある通りに進めていくのですが、
これがまた上手くいかないんです!
なぜか環境構築に1日かかっても完了せず、結局次の日の昼過ぎくらいまでかかりました。
後で判明したのですが、
その手順書通りに設定しても絶対に上手くいかないようになっていたみたいです。
なんでやねん…
炎上案件エピソード2:タスク内容激ムズ
「軽くデータを抽出して表示形式を変えて出力する」
というもの。
慣れている人がやったら2時間くらいで終わる内容だから。
今日中にやってくれたらいいよ。
わかりました!
3時間後
待って、やばい!全然できないんだけど…!
これほんとにできる人がやったら2時間で終わるん?
ほんとかよ!!
上長いないし!
さらに3時間後
終わった…(別の意味で)
できねぇ…!!
そして、上長!
どこにいるんですかぁ!?
というわけで、経験の浅い私ではどうにもならなくなったので、
ベテランにバトンタッチすることになりました。
(すみません、ありがとうございます…)
その日から、そのベテランは23:00頃まで残るようになり、
結局完成したのは2週間後でした。
どこが2時間!!
炎上案件は避けられないの?
そうでも無いです。
会社にもよりますが、稼働先の面談を受けて仮に合格をもらったとしても
自社の営業担当の人に、
どうしてもこの現場は自分にはキツそうなので…
と相談すれば普通に別の案件を紹介してくれるはずです。
面接の場は、お互いに大丈夫か認識を合わせる目的で行うものと考えても良いかと思いますよ。
SESは技術が身に付かないの?
これも「そんなことは全く無いですよ!」というと嘘になります。笑
しかし、どうしてSESは技術が身に付かないと言われるのか知っていますか?
色々ありますが一つは、SESが3ヶ月更新だからという点にあります。
3ヶ月ごとに現場の責任者が、
この人はスキル不足だな
と感じたら契約が終了になることがあります。
普通にやっていれば、
問題なくそのまま契約更新で継続という形になるのでそこまで怯えなくても大丈夫です。
つまり、案件の切り替えの度に、
1からその現場のルールやシステムを理解するところから始まることになります。
せっかく慣れてきた!
と思う頃にはまた別の案件に切り替えというのを繰り返していると、
なかなかスキルは身につきませんよね。
SESは、案件が切り替えやすい環境にあるので、少し注意が必要になりますね。
SESのメリット
とにかく気が楽。
これはSESの最大の特権とも言えるのではないでしょうか?
例えば、今の職場がキツすぎて無理!
となった場合に自社開発の会社でエンジニアとして就職していると、
現場を変えるためには「転職する」という手段を取ると思います。
きつい仕事をしながら転職活動をして、会社と退職時期などについて交渉をして…
と考えるとめっちゃ大変ですよね。
しかし、それがSESだったらどうなるでしょうか?
「案件が切り替わるだけ」です。
SES会社の場合は営業担当の人が別の案件を見つけてきてくれます。
自社開発や受託の場合、「転職」となるところを
SESであれば、「案件の切り替え」済みます。
こんな人はSESオススメ
エンジニアとして開発ができるようになりたいけど、正直不安。
という方は、SESがオススメだと思います。
すぐ上でも書きましたがSESは、
「その現場が合わなかったとしても、最悪案件が変わるだけ」です。
つまり、慣れるまでは安全な場所で経験を積むことができるのです!
(あまり大きな声では言えませんが…笑)
案件を切り替えることができるということは、色々な現場を見ることができます。
これは多くの方がSESのメリットとして挙げている事です。
最初はSESで開発経験を積んで、
自信がついたら自社開発・受託開発の会社に転職するという方法もアリなのではないかと思います。
逆にこんな人はSESオススメじゃないかも!
SESのデメリットとしても挙げられる点ですが、
給料は比較的やすくなる傾向があります。
そこはやはり、SESの仕組みの部分がどうしても関係してきます。
- 開発には自信がある
- エンジニアとしてしっかり稼ぎたい
- PM 、PL的な立場、上流工程にも関わっていきたい
このような方は、あまりSESには向いていないのではないかと思います。
どうしても裁量の部分では思うようにいかないところが出てくるので。
まとめ
ネットに載っているSESのメリットデメリットは、結構事実であることが多いです。
大切なことは、ただ「デメリットが多いから」ではなくそのデメリットは自分にとってどうなのかです。
- 今はお金より経験が大事
- 開発に不安がありすぎる
- 帰属意識とか、あまり気にならない
という方は、SESの方が断然オススメだったりもします。
一概に「SESはブラックだからやめた方が良い」とは思わない方が良いと思います!
- 炎上案件に当たる可能性はあるけど、避けられないわけではない
- 意外にみんな「定時で帰ろう」スタンスのところが多い
- 案件が切り替わりすぎると、技術は身に付きにくくなる
- SESはとにかく気が楽
- SESは稼ぎたい!という方には向いていないかも
- ネットで言われるSESの実態は結構事実であることが多い