スクールか独学か。
プログラミングを学ぼう!となったらまず最初に迷いますよね。
本?ネットの教材?スクール?
とコンテンツは色々ありますが、先に結論と理由を出しますね。
結論:特に未経験者は独学で大丈夫!
理由:学ぶ内容はどれも同じだから
こんな人はスクールおすすめ:基礎レベルは知っていて、中級レベルの知識が欲しい人
私は前職のベンチャー企業で、プログラミングスクールの運営の責任者をやってました。
説明会から勉強会、講師の役割まで一連の流れを実際に全部担当していました。
今回はスクール運営者の立場から、
「プログラミング学ぶのって独学で十分じゃない?」という話をします。
逆に、こういう方はスクール通っても良いかも、そしてどんなスクールなら良いかということも書いていきます。
未経験こそ独学で大丈夫な理由
最初の方は調べたら簡単に解決できることがほとんど
スクールの運営者として、日々受講生からくるチャットの対応も行います。
例えば、こんな感じ↓
- コンパイルができません!
- java.lang.ArrayIndexOutOfBoundsException…というエラーがが出てしまいました…!
- Syntax error on token …というエラーが…
質問内容のほとんどがこんな感じです。
基本的にはこれ、全部調べたら解決しますよ。
調べても解決しないくらいの高度なエラーには最初は普通遭遇しません。
つまり、ここで重要になってくるのは、
検索力です。
どんな頭の良い人でもいきなり、
ArrayIndexOutOfBoundsExceptionとは…
と言われてもプログラミングを知らなければ、何の事かわからないはずです。
この意味からエラーの内容を推測しても良いですが、
このエラーはどういう時に出るものなのか検索して調べた方が早いし勉強になります。
そして無料です。
最初のうちは、
- 基本的なプログラミングの文法
- エラーの対応
実際にはこれくらいしかやってません。
特に最初に学ぶ文法の話は、
大金を払ってどこでどんなベテランの人に教わろうと、YouTubeで無料で学ぼうと内容は同じです。
よく出会うエラーは調べると簡単に解決する内容だし、
自力で調べる事こそが最初は超重要な勉強になります。
そのため、完全未経験の場合、スクールにお金を払うのは勿体無いのではないかというのが私の意見です。
ある程度基礎文法は終わっているので、次のステップに進んで本格的な開発をしていきたい。
という方は、スクールで学ぶという選択肢も良いと思います。
何を使って勉強したら良いの?
- 本
- オンライン教材
- スクール
- Youtube
色々ありますが、これは本当に何でも良いです!
どれにするかというのも特に決めなくて良いと思います。
厳選に厳選を重ねた参考書を一冊買ったとしても途中でわからなくなったら、
わかりやすく挫折した感じになりせんか?それは危険です。
すぐ上でも書きましたが、最初の勉強はなんだかんだで、
文法のインプットと理解になります。
結局どれを使っても学ぶ内容は同じなので自分のやりやすいものが一番です。
例えば、私の勉強方法だとこんな感じになります。
- 「Java 超入門」「Java 始め方」「Java 文法」などで検索
- 「Java 超入門」「Java 始め方」「Java 文法」をYouTubeで検索
- わからないところだけを検索する
- 「Java 簡単アプリ」で検索
流れはこんな感じで良いのではないかと思います。
やってみて自分に合わないなと思ったら別のコンテンツに切り替えるのも手です。
選んだ参考書こだわり過ぎて「その参考書が自分に合っていなかっただけ」なのに、
プログラミング自体合わなかったと挫折してしまうのは勿体無いです!
目的は「プログラミングを身につけること」です。
決して、参考書を終わらせることがゴールではないはず。
やり方はなんでも良いので、まずは行動してみましょう!
(実はこの行動ができない人がほとんどです)
挫折しない人はいない!
大前提として、プログラミングの習得は
簡単ではありません
1、2回参考書を読んでうまくいかないとすぐに
自分にプログラミングは向いていない
と感じてしまう人が多いですが、これは普通の事です。
5回くらいは挫折するのが当たり前だと思って勉強した方が良いかもしれないですね。
逆にプログラミングに向いている人ってほとんどいないと思いますよ。
大事なことは、何のためにプログラミングを勉強しているのかをはっきりさせておく事です。
漠然と「エンジニアになりたい」でも良いですが、
- ものづくりが好き
- 〇〇を作れるようになりたい
という具体的な目的を持って勉強している人は強いですね。
スクールって実際どうなの?
スクールというと、とりあえず任せておけば安心。
みたいなイメージがありますが実際のところどうなのでしょうか?
例えば、大手のスクールでも実は講師として教えている人が大学生のバイトだったということも普通にあります。
もちろん、全てのスクールに当てはまるわけではありませんが、スクール検討中の方は参考にしてみてください。
受講スタイル
基本的にオンラインのスクールの場合、
- 教材を自己学習で進めていく
- わからないところをチャットで質問
- オンラインでのサポートもある
こんな感じで、独学に比べてスクールのメリットは、
- 直接講師に質問ができる
- 学ぶ順番や方向性を間違わずに済む
というところではないでしょうか?
でもこれ、上の方でも書きましたが、
おそらく質問したい内容は、ネットで調べたらすぐ解決ができる内容のはずです。
面倒くさいし時間がかかるから講師に聞いてしまおう!
という考えでは、いつまで経っても一人で何かを開発できるようにはなりません。
基本的にスクールでも独学でも学ぶ内容は何も変わりません!内容違ったらおかしいですよね。
独学で学ぶ英語と塾で学ぶ英語の内容が違わないように、プログラミングの内容も何も変わりません。
なんだかよくわからないけど、
スクールに任せておけば自動的にプログラミングができるようになるから安心!
このような受け身の考えだとお金を無駄にすることになります。
学ぶ内容はどこでやっても変わらないということを知った上でスクールを使うか検討してみても良いかと思います!
0円スクールには気をつけて!
世の中にはなんと受講料0円で教えます。
と謳っているスクールが存在します。
しかし、実は「転職が成功することが条件」である事がほとんどです。
転職できなければ受講料が全額かかりますよというシステムですね。
実は、スクール運営側は、受講生が転職できるとその転職先から紹介料として50万円くらいがもらえる仕組みになっています。
つまり、受講生からお金を頂かなくても転職先の会社から紹介料が50万円ももらえるので、受講料0円でやっていけるのです。
受講生としてはメリットが多そうに見えますが、少し危険な面も合ったりします。
スクール側としては、受講料は0円で教えているのでできるだけ早く転職してくれた方が嬉しいです。
そのため、転職しやすい会社をどんどん紹介してくる可能性もあります。
すると、入社した後で
- 思ったよりブラックだった
- 仕事内容が簡単すぎてスキルが全然身につかない
という事態が多発します。
0円スクールは仕組みをしっかりと知った上で、利用するかどうか判断した方が良さそうですね!
こんな方はスクールに通った方が良いかも!
中級レベルの人
スクールで学ぶ内容は独学でやるのと同じ、と書いてきましたが中級レベルになってくると話は変わってきます。
- 文法の基礎は終わっている
- 簡単なアプリを作ってみたことがある
これらの基礎の勉強がある程度終わって、
もう少し本格的に開発をしていきたいという方は、スクールを利用しても良いかと思います。
「本格的なアプリ開発」となってくると現役のエンジニアに聞いた方が正確な知識が得られるからです。
文法についての質問であれば、調べて出てくる内容は全部同じです。
しかし、効率の良いコードを書くには?実際に運用するとなった場合のことについてはネットで調べても求めている答えはそれほど多く出てこないです。
であれば、そこはちゃんとお金を出してプロに直接聞くことができる環境を使うのは正解だと思います。
まとめ
- 未経験者は独学で大丈夫
- 勉強コンテンツは合うものなら何でも良い。色々使った方が良い
- 教材を終わらせることがゴールとなる勉強はしてはいけない
- スクールでも独学でも学ぶ内容は同じ
- 中級レベルになるとプロにテクニックを教わる目的でスクール利用もアリ!